今年で52回目を迎えるプッチーニ音楽祭は、プッチーニの親友であり作曲家でもあったピエトロ・マスカーニと台本作家であるジョヴァッキーノ・フォルツァーノが、彼の偉業を讃えて1930年に始めたものです。ザルツブルク、ヴェローナと並ぶ、ヨーロッパの代表的な夏の音楽祭として知られ、開催地であるトスカナのトッレ・デル・ラーゴには毎年、世界中から4万人ものオペラファンが集うと言われています。
その聖地ともいうべき場所で今回、初めてプッチーニ作品以外のオペラが上演されました。それが「Jr.バタフライ」。
そして六男の団員たちは、その歴史的瞬間にただ立ち会うだけでなく、歌声で花を添えました。ついにオペラデビューを、本場イタリアで果たしたのです。
本番は2回。初日は8月3日(木)、そして2回めは、長崎原爆忌の9日(水)に、マサチュッコリ湖の湖畔に作られた野外劇場で「Jr.バタフライ」は上演されました。
六男の桂冠指揮者である大友直人マエストロの指揮のもと、Jr.バタフライを佐野成宏さん、日本人妻ナオミを佐藤しのぶさん、ナオミの兄である野田少佐を直野資さんが演じるなど、配役はすべて日本人。
また、六男が担当した第3幕第2場も歌詞は日本語であったため、言葉の壁こそ、若干軽減されてはいたのですが、ただ、アマチュアが本場でオペラに出演するのは、やはり並大抵のことではありません。 血のにじむような練習は、日本だけでなく、現地でも上演前日まで続き、団員たちは日中はホテルのホールで歌い続け、日没後は野外劇場のステージに場所を移して、午前1時を過ぎる頃まで、場あたりや舞台稽古などに連日取り組みました。 ホテルに帰り着くのは午前2時近く。結局、初日の上演が終わるまでは、まともな夕食にありつくこともできずに、ただただ練習に明け暮れる日々。
しかし、その甲斐あって、本番では湖畔特有の意地の悪い風すら味方につけ、美しく雄々しい歌声を野外劇場いっぱいにかせることができました。ヨーロッパ各地から会場に詰めかた耳の肥えたオペラファンもこれには拍手喝采。イタリア日刊紙イル・テンポも「『蝶夫人』の続編 これは大したペラである」と題した記事ので「ソリストから合唱まで、てもクオリティの高いオペラ仕上がっていた」と好評価。事に大役を果たしたと言えるしょう。
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